7月14日から16日までの3日間、札幌芸術の森で「kidsアート×木育ひろば」が開催され、当倶楽部では木育ひろばを受け持ち、小さなお子さんを中心に木製の遊具などで遊んでいただきました。
木製遊具は、道庁からお借りした「きぼうのプール」、スギで作られた積木「スギックモック」、
そして、当倶楽部で制作した「森の釣り堀」。
さらに削り馬に跨って木を削る体験していただきました。
スギックモック
きぼうのプール
森の釣り堀
削り馬
子どもたちはとにかく行動的。遊具をふんだんに使って遊んでくれましたが、その中でも「木を削る」体験には順番を待ちながら参加していただきました。
伐って間もない木は新鮮そのもの。切ると水っぽい木の幹に「梨のような甘い香りがする」とか「野菜みたい」なんて言う声が聞かれます。
ドローナイフを使って木を削る、たったそれだけの体験なんですが、最初は慣れない刃物の使い方も教えなくても上達しながら木を削ってゆく姿に子どもの感性を感じますね。
これまでにいろいろな木育のイベントが開催され、多くの方にお越しいただいているところですが、どうも大人の都合を子どもに押し付けていないか、完成させることにこだわっていないか、ずっと疑問のままに自分もイベント出展していましたが、この削り馬体験から少しずつその疑問が解けてきている気がしています。
もちろん年齢に応じた仕掛けは必要ですが、まずはシンプルに考える、達成したい目的に応じて。
仕掛けが複雑であればあるほど実は考える力は養われない。シンプルであるからこそ、考える力は養われるのではないだろうか。
彫刻家佐藤忠良氏が「子供の美術」に残したメッセージこそが木育に繋がっていることを再認識して木育を進めて欲しいと自分は願っています。
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