持続可能という言葉を耳にすることは少なくない。
特にここ最近は2015年9月の国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)が役所だけでなく、各企業においての取り組みが増えてきていることから、この言葉を聞いたり見たりすることは多くなっている。
しかしながら、SDGsの知名度はまだ低く、さらにその内容までになるとわからない人が多い。
それは木育にも言えることですね。言葉は聞いたことがあっても内容はよくわからない。木を使えばいいのかな、そんな程度でしょうか。
目標があっても一体どのように取り組んで良いのか?
決められたことには従うけど、自主的にどのように行動すべきかまでは内容が分からなければできませんからね。
木育の目標とは一体何か。そのためにどんな行動をすべきか。
こんなことを考えず、「木を使うことが良いこと」という神話のような言葉だけを追いかけてはいけないでしょうね。
木育には4つのめざすものがありますが、その中に「持続可能な未来に向けた社会」づくりをめざすという大きな目標を掲げている。
一方で、ユネスコが主導するESD(持続可能な開発のための教育)は持続可能な社会づくりの担い手を育む教育として実施に当たっては、
1 人格の発達や、自律心、判断力、責任感などの人間性を育むこと
2 他人との関係性、社会との関係性、自然環境との関係性を認識し、「関わり」、「つながり」を尊重できる個人を育むこと
この二つの観点が必要とされている。
「五感とひびきあう感性」を育み、「共感できる心」を持ち合わせ、「木の文化」を見直し、「持続可能な社会」づくりをめざす木育の姿とESDの観点は合致する。
でも、木育はそこまで堅苦しいものではなく、柔らかく考えて良いでしょう。
まずは人間性を育むためにはどうしたら良いか。それは次回。
0コメント